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医療に関する判断は、患者さんの特性を考慮し、医師と患者さんとの相談の上で行うものです。治療上の質問は、医師にご相談下さい。
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SLEの症状は患者さんによって多岐にわたるため、治療方法は炎症の起きている臓器や、疾患活動性によって決められます。
疾患活動性がある場合、主に薬による治療を行います。薬物療法で効果がみられない場合または副作用が強く出てしまう場合は、他の治療法を試みることもあります。
● 副腎皮質ステロイド
炎症を抑える作用がある、SLE 治療の中心となる薬剤です。飲み薬が基本ですが、疾患活動性が高い患者さんでは、点滴で投与する「ステロイドパルス療法」という治療を行うこともあります。
最近では治療の選択肢が増え、副腎皮質ステロイドの長期的な使用から、できるだけ短期間・少量の使用に変化してきています。
● 免疫抑制薬
免疫にかかわる細胞に直接作用することによって、過剰にはたらく免疫反応を抑える薬剤です。さまざまな種類がありますが、副腎皮質ステロイドの効果が得られにくい場合に、臓器障害や患者さんの状態に合わせて選択されます。また、副腎皮質ステロイドを適切な量まで減量する目的で使用されることもあります。
● 免疫調整薬
SLEの基本治療薬として使用される、免疫のはたらきを調整する薬剤です。皮膚症状や関節症状、腎臓に炎症を生じるループス腎炎など、さまざまな病態の患者さんに幅広く使用されます。
● 生物学的製剤
特定の物質や細胞のはたらきを抑える薬剤です。生物の体内に備わっているタンパク質を利用して作られます。主に、副腎皮質ステロイドや免疫調整薬による治療を行っても十分な効果が得られない場合に使用します。ほかの薬剤と異なり、飲み薬ではなく注射薬です。
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