- アレルギー性鼻炎とはどんな病気ですか?
くしゃみ、鼻みず、鼻づまりを主症状とする鼻粘膜のアレルギー疾患です。
- アラミストはどのようなお薬ですか?
鼻噴霧用ステロイド薬(点鼻ステロイド薬)という種類のお薬です。鼻腔の中にスプレーすることで、抗炎症作用、抗アレルギー作用を示し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻症状を改善します。アレルギー性鼻炎の治療に使われています。
- アラミストの名前の由来は?
ALLERGY(アレルギー)に有効なMIST(霧)から、アラミストという名前がつけられました。
- 横押し型の形状にした理由は?
幅広い年齢層の患者さんにより快適にお使いいただけるように検討を重ね、新しく横押し型が採用されました。
- フルナーゼと何が違うのですか?
お薬の成分がより強いものに変わって、1日1回で効果が得られるようになりました。また、フルナーゼにあった特有のにおいが、アラミストにはありません。
- お薬の投与方法について教えて下さい。
成人には、通常1 回各鼻腔に2 噴霧、合計4噴霧をを1 日1 回投与します。小児には、通常1 回各鼻腔に1 噴霧、合計2噴霧を1 日1 回投与します。
- 左右2回ずつの投与は、どういう順番ですか?
順番の決まりはありません。使いやすい順番でお使いください。
- 1日1回は、朝・夜などいつ使いますか?
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時間帯の決まりはありません。効果は24時間持続しますので、何時でも大丈夫ですが、なるべくいつも同じ時間帯に使用するようにしてください。
- 使うのを忘れました。次に使うときに2回分使ったほうがいいですか?
いいえ、気がついたときに1回分だけ使ってください。倍量使っても効果が倍になるわけではありません。2回分まとめて使用しないでください。
- 症状のひどいときには使う回数を増やしていいですか?
いいえ、発作止めのお薬ではありませんので、決められた回数以上使用しないでください。
- 症状が落ち着いているときは、使わなくていいですか?
毎日継続して使うことで十分な効果を得ることができますので、主治医に指示された期間は毎日継続して使用してください。
- アラミストは何に効くのですか?どんな効果がありますか?
アレルギー性鼻炎のくしゃみ、鼻みず、鼻づまり、鼻のかゆみなどの諸症状に効果があります。
- 使い始めてどれくらいで効き始めますか?
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24時間以内の効果があらわれます。個人差がありますので、効果を実感できるまでに数日かかる場合もあります。
Okubo K et al :Allergy Asthma Proc 2009;30(1):84-94
- 長期間使い続けても大丈夫ですか?
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国内外では1年の試験報告があり、安全性と持続的な有効性が報告されていますが、定期的に主治医を受診するようにしてください。
- アラミストを使うとどんな副作用がありますか?
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鼻噴霧用ステロイド薬は鼻腔に直接用いるため、全身性の副作用はおこりにくいと考えられます。鼻に限られた副作用(鼻出血など)がでることがありますが、使用をやめるとよくなります。臨床試験(国内3試験結果の集計)では、2%未満の副作用として、血中コルチゾールの減少、白血球数増加等が、鼻に限った副作用としては鼻出血、鼻痛、鼻部不快感が各0.3%が報告されています。飲み薬によく見られる眠気やだるさなどはありません。
- アラミストを1日2回使ってしまいましたが、大丈夫でしょうか?
1日2回分の量を2週間連続投与しても安全性に問題はなかったという報告があります。ただし、1日1回で十分な効果が得られるお薬ですので、主治医の指示通りに正しくお使いください。症状に異常を感じた際には、主治医に相談してください。
- 誤って目に入ってしまいました。どうしたらいいですか?
水でよく洗い流して下さい。異常を感じた場合は、主治医・眼科医等に相談・受診してください。
- 鼻の奥からのどのほうに流れて飲み込んでしまいましたが、大丈夫ですか?
少量を飲み込んでも問題はありませんが、異常を感じた際には、主治医に相談してください。
- アラミストの使い方を教えてください。
- 新しい容器を初めて使用するとき
キャップをしたままで、およそ10秒間しっかり振ってください。キャップを外し、容器を垂直に立て、ノズル(容器の先)を顔から離して持ってください。握るようにしてレバーを最後まで強く押してください。液が完全に霧状になるまで、少なくとも6回この空噴霧を行ってください。これで準備は完了です。
- 毎日の使用時
まず使う前に鼻をよくかんでください。容器をしっかり振ってください。水色のキャップのギザギザ部分をつまみながら、ねじらずに持ち上げてください。頭をうつむき加減にし、容器を垂直に立てて鼻の穴に容器の先端を入れ、レバーを最後まで強く押してください。このスプレーを左右の鼻の穴に2回ずつ繰り返してください。
- 使用後
清潔で乾いたティッシュペーパーなどで、ノズルとキャップの内側を拭き、必ずキャップをしてください。拭くときに水は使わないでください。容器を立てた状態で、室温で保管してください。
- 開封後、5日以上噴霧器のキャップが外れていた場合、または30日以上噴霧器を使用しなかった場合には空噴霧が必要となる場合があります、と書かれていますが、具体的に何回したらいいですか?
- 初回と同様6回を目安に、液が完全に霧状になることを確認してからご使用ください。
- 使用(点鼻)するときに、気をつけることはありますか?
- このお薬は粘り気のある懸濁液で、よく振ることによりサラサラの液体になり正しく噴霧できます。使用前には毎回しっかり振ってください。
- うまく噴霧できないのですが、どうしたらいいですか?
- (1)容器の窓から残量を確認してください。規定回数(56回または120回)以上噴霧すると、1回あたりの噴霧量が少なくなり、治療に有効な適切量が噴霧できなくなります。(2)容器が破損していないかどうか確認してください。(3)ノズルが詰まっていると思っても、針などで突くことは絶対にしないでください。(4)アラミストの使い方(使用準備)をもう一度試してください。
上記を試してもうまく噴霧できないときには、医師または薬剤師にご相談ください。
- レバーが固くて押しにくいのですが、どうしたらいいですか?
- 握るようにして持ち、親指以外の4本でレバーを押してください。もし、レバーが押しにくい場合には両手を使って押すこともできます。ご自身の使いやすい方法でお使いください。
- 他のお薬を同時に使用しても大丈夫ですか?
- お薬の種類によっては同時に使用する際に注意が必要となります。詳しくは、主治医または薬剤師に相談してください。
- 妊娠中や授乳中にも使えますか?
- 医師が判断しますので、主治医に相談してください。
- 高齢者でも使用できますか?
- お使いいただけます。主治医の指示通りに使用してください。
- 子供にも使用できますか?
- 可能です。
但し、低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児に対して使用経験がなく、安全性が確立しておりません。
- 保管で気をつけることはありますか?
- 必ずキャップをして、容器を立てた状態で室温で保管してください。
- なぜ、立てて保管するのですか?
- 横にすると、ノズル中に充填された次回分の懸濁液が中から漏れる可能性があります。そうなると、ノズル中に懸濁液が満たされず隙間ができてしまい、次回の投与時に一定量が噴霧できなくなってしまいます。そのため、立てた状態で保管するようお願いしています。
- 使い終わった後のゴミ分類は?分解できますか?
- アラミストは分解できません。外側の容器はプラスチック製で、中のボトルはガラス製です。各自治体の分別ルールに従って廃棄してください。
- 規定回数(56噴霧または120噴霧)使った後も、薬液が残っているのが見えますが、何回まで使えますか?
- 最初の空噴霧6回+規定回数(56回または120回)分とお考えください。規定回数噴霧したあとも残量が確認できますが、適正な量を噴霧できなくなります。
- アラミストはドーピング検査の対象ですか?
- ドーピングの規定に関しては、各競技会によって異なるようです。各大会事務局にお問い合わせいただけますよう、お願いいたします。
- 日常生活のポイントを教えてください。
- 主治医の指示通り、毎日継続して使用してください。アレルギー性鼻炎は原因物質(アレルゲン)を鼻から吸い込むことで症状が出ますので、アレルゲンに接触しないように、マスクなどを使うのも良いでしょう。